離婚がちらついたときに

春先、もう旦那とやっていくの疲れたな、今すぐじゃないけど、遠からず離婚かな、10年後にはきっと離婚してるんだろうな、など思っている時期があったのです。
きっかけは何だったかな、ま、旦那は私の実家に対してすごくネガティブなのです。

その理由というと「私の父が、新婚時にマンションの保証人になってくれなかった」ということが一番のようです。

しかしさ、これ前も書いたっけ。
うちはつき合って数カ月で結婚したから、当然だけどお付き合いしている時に挨拶とか何もなかったのね。
6月のはじめに突然、私が父に電話かけて「8月に結婚することになったので、来月挨拶に行きます。7月〇日、〇日、〇日のうち、都合の良い日を教えてください。なお、行ったときに戸籍謄本をください」ってそういうレベルなのね。青天の霹靂。

すぐにでも行けやって話だろうけど、旦那が仕事忙しいとかで、こっちから7月に指定したわけ。

で、実家から7月末ねって指定されて、挨拶終わり次第入籍しようということになっていて、6月頃にマンション探して、8月入居できますよって段取りになったわけ。
そしたらさ、6月末に物件契約するわけじゃん。
で、ここでね、保証人が必要なわけだけどさ。

ねえねえねえ、まだ結婚してもいない、まだ挨拶もしていない、名前すら知らない人の保証人になるってありうる?

私から、それを実家に依頼しなかったのって、そんなにおかしいこと?

これほんと、人に聞きたいのよ。普通ありえなくない?そんなことしたら、どんな詐欺師かと思われない?
結婚前に、婚約者の父親に保証人になってほしいって、想像を絶する非常識さだよね。他人じゃん。その時点では。

だいたい、私、そんなに急いで結婚しなくてもよかったんだよね。まあ、半年とか1年とか、付き合ってから、親に挨拶してから、その後で物件探すの普通じゃない?

それをすっ飛ばして、仕事の都合で一刻も早く結婚したい、今しか暇なときない(まあそれは事実だった)って言ったのは旦那のほうでさ。

で、結局、年金生活の旦那の母が保証人となりました。
当たり前じゃない?そんなの。それが嫌なら早くうちの実家に挨拶行けばよかったわけでさ。
あるいは、そっちの親戚に、保証人になってくれる叔父とかいとことかいないん?って話(いない。不義理してて。)

しかしまあ、それを何年もぐちぐち言うわけです。
で、私は何回も、「結婚前、挨拶前の婚約者の父親に保証人になってほしいということ自体がおかしい。それなら結婚と入居を遅らせるべきだった」と反論するのですが、なんかこの件だけは絶対に理解しない。理解しないね。頭悪いんかな。

あと、こちらには、旦那が2度も失業したということに対して、なんともいえない感情がある。
祖母が亡くなるとき、会いにいきたかったのに、旦那が仕事忙しいって付き添ってくれなくて、0歳児を連れて初めての旅行が片道5時間とか無理じゃん。それで、曾祖母が元気なうちに、というか、その時点でずいぶん悪かったのだけど、まだ意識がはっきりしているうちに、生まれたばかりの曾孫を見せてやれなかったことをずっと後悔してるんだよね。初めての曾孫だったし、本当に喜んでくれてたから。

そしたらさ、旦那は「それはそっちの実家の問題だろう。親に迎えにきてもらえばいいじゃん」とかいうわけよ。
介護してて仕事もしてるうちの親が、片道5時間かけて迎えに???
旦那は、この世で価値ある仕事しているのは自分だけと思っているフシがあります。なんという高慢。

いやしかし、その「忙しい」って、あなたが失業しそうになってたからで、2度の失業の原因も、その高慢な態度が上司の怒りにふれたからで、斜陽の業界とはいえ、どうにかならんかったん?その負担はなぜこちらに?「苦労かけてごめんね」がなぜ言えぬ?みたいなイライラはありますね。

というような話をしたら、まあ泥沼で。
「お前、自分に人徳があるって思ってるわけ?お前だって組織でうまくやれたことないじゃん」って攻撃されるのね。
まあ、確かに、組織でうまくやれているかというと、新卒の組織を離れた以上、その組織で上手くはやれなかったということだから、組織ではうまくやれなかったのだけど、しかし、そうすると転職者すべてに該当するのだが。そして、地元を離れているのだから地元の組織やコミュニティには属していないし、何言ってるんやこいつ、だけの感想となるが、ここが旦那のコンプレックスであり、組織に属さなくても平気なポジションで生きられる私への不満なのでしょう。

まだまだ続くがこのあたりでやめよう。
というようなことがあったのです。

ここまで前置きね。長いな。

というような大げんかをしたので、もう疲れたな、結婚前から結婚当初にかすかに旦那に存在していた、インテリ風のネタも尽きてきたのですよね。ずっと同じ話してるんよ。Youtube見過ぎで本を読んでいないのでしょう。あと、美的感覚が極めて悪い。スノッブ。俗物。美術館でも映画でも一緒に行くと、ほんとつまらない感想を言う。感想っていうか、たまたま知っているその作品の背景やら関連小ネタやら評論家の評論の引用やらを披露する。それって感想ですらないよね。ただの小ネタ集。それを口に出して「あの作品って素晴らしいよね、評論家の〇〇が〇〇って言ってた、まさにそれだよね」ってこちらに同意を求めてくる。私を俗物の側に引っ張り込むな。
で、この不快な人とずっと一緒にいてもな、みたいな気持ちが強くなってきて、離婚するのかな、離婚するのもいいな、と、手持ちのお金を数えたり、子供の独立までの年数を数えたりしていたのです。

しかしだ、4月の後半、20年ほど前に所属していた趣味の会の会合で、コロナ以降初の同窓会みたいなのがあって、私は十数年ぶりに出席したのです。
そしたらさ、定年後数年の男性の先輩が複数人来てたんだけどさ。
そのうちの一人が離婚した、というのが明らかになってさ。

離婚した先輩、Aさんと呼びましょうか。Aさん、バンカラ学生がそのまま大人になったような、男が惚れるタイプの男性でさ。20年前の印象では、趣味の活動もアクティブにこなし、子供連れて早朝からアウトドアに出かけ、酒は飲む、タバコもガンガン吸う、一緒にいると面白いことの起こる、エネルギッシュなおっさんだった。
正直、その時期から「この人の奥さん、心広いなあ、旦那がこんなに週末や盆正月を趣味に遊び歩いてて、子連れで来ている時もあるとはいえ、奥さんこれを許してるって、どういう家族関係なのかなあ」って思っていたのです。ちなみにさす九で有名なあの地域の出身。家でのふるまいは知らんけどね。

そんで十何年ぶりに会ったら、Aさん、離婚してた。
十何年前から別居して、定年前に離婚したって話をぽつぽつとしてくれた。
元奥さんはもちろん、お子さんたちとも連絡をとっていない様子だった。

50代の離婚って、場合によっちゃあ、「嫁はんチェンジ音頭」を踊る男性もいると思います。
でもAさんはそうじゃなくて、それまで住んだ一戸建てを売り、今まで住んだことのない街に引っ越して、一人で小さく暮らしてた。
ああ、この人、傷ついたんだなと思ったのです。
たぶん、Aさんは離婚したくなかったんだよね。
確かに、十何年前にAさんは趣味の会からもゆるやかに距離を置いてた時期があった。
奥さんとの関係を立て直そうとしていたのでしょう。
Aさんが奥さんとどこどこ旅行中、みたいな報告もメールで流れてきたりして、定年を前に、家族の時間を大切にしているのだろうな、お子さんの独立も近いしね、などなど思っていたのですが。

帰り道、たまたまAさんと私と二人で長時間電車に乗ることになり、そういった話を聞いたわけだけど、「人間に疲れて、人間のいないところで暮らしたかった」とか「動物っていいよね。まっすぐでさ」とか(ちょうど、なぜか、牛を飼う話になったのです)、世捨て人ムーブすごくてさ。

客観的にはAさん、悠々自適で、定年後にいい感じの仕事みつけて移住して、これまた男子なら憧れそうなシチュエーションで、素敵な家に住んでるのですよ。
だけど、なんか、この人、想定してた定年後ではなかったし、不本意な離婚だったのだな、車なしで暮らせない地域に60過ぎて移住して、近くに親戚もなし、10年後どうやって暮らしていくのかな、10年はともかく15年後は?などなど考えてしまったのです。
いや、その問題は独居の人なら誰にでも同じだけれど。(私を含む)

ただ、離婚は傷つく。避けられるなら避けたらよいものかもしれない、ということを私はその同窓会以降、考えるようになったのでした。
そんで、旦那にツンケンするのはやめて、やや人間関係を維持する方向で過ごすようになりました。

で、めでたしめでたしって思った?
次の記事に続く。

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