アフィリエイターまるぼうさんの資産運用について思ったことをつらつらと
先日「まるぼう無料レンタル」でお会いしたまるぼうさんが資産運用の方法についてブログ記事で公開されています。
お会いしたときの記事
https://ameno-hi.com/archives/6799
まるぼうさんの資産運用の記事
https://marubou.com/seiho-syasai/
まるぼうさんの資産運用について、記事を拝見して、あと、直接お会いして感じたことをまとめました。
まるぼうさんの資産運用の中心である「社債」それも「劣後債」って、私、まったく知識がなかったんですよ。
なんか、劣後債って投資信託でそういうの見たことあるなあと思ったけど、名前自体が「劣後」っておどろおどろしいからパス、と思ってました。
けど、そういう商品があるのかと、まるぼうさんにお会いする前日にはじめて調べてみたところ、なるほど、魅力はあるなあと感じました。
しかも、まるぼうさんがお持ちの商品は、普通には購入することができず、5万ドルから、特定のIFA(証券会社から独立した金融商品仲介業者)を通じて、ということで、富裕層の資産運用法として挙げられることもあるやつで、いやすごいなあと思ったのです。
お金はあるところに集まりたがる、というのは真実ですな。
そんで、情報を制する者が戦いを制す、とも思いました。
しかしなんだ、まるぼうさんはそんなことを聞きたいのではなくて、おそらく私に「えっ、ウソ、その運用怖くないですか?」と言ってもらった上で、それに対するリスク回避をしていることをご自分で確認し、資産運用のヒントにしたいということなのだと思いました。
というわけで、私が思ったまるぼうさんの資産運用のリスクについて書きます。
さて、まるぼうさんが目指されているのはこのような資産運用法です。
詳しくはまるぼうさんのブログ記事をご覧いただきたいのですが、私のほうでざっとまとめます。
・(将来的に)米国株と債権資産を半々の割合で保有する
・債券は、日本生命、第一生命、住友生命の米ドル建て社債(劣後債)を各5万ドル(1600万円前後)購入済
・米国株としては米国ETF(VYM、HDV、SPYD、PFF)を購入していく予定
もくじ
懸念点1
さて、日本の大手生命保険会社の社債(ドル建て劣後債)なのですが、これ、私はまとまったお金があっても手を出すかどうか迷う商品です。
ドル建てで一括購入というのが私の性に合いません。
お金がまとめて必要になったときに、超円高かもしれず、超円高というのは経験的には1年ぐらいで終わりますが、その時にどうしても円に換金する必要があったら怖いですね。
まあ、まるぼうさんは、人生でそんなことは起こりえない人生を選ばれたのだと思います。
私の場合は、いきなり家買うことになった経験があり、あと、身内がいきなり老人ホームに一千万円単位のお金を払ったり、もしかしたら今後、身内に百万単位の借金を申し込まれるとか、子どもの結婚のときに100万円単位でお金を持たせてやらねばとか、そういうことを予想して生きているのですが、そういうことがない人生なのであれば、これはリスクにはあたらないと思います。
いきなり何百万円も借金を申し込む身内とか、いないに越したことはありません。
懸念点2
インフレを考慮すると、劣後債があまりぱっとしない運用成績なのではないかということですね。
インフレに関しては、まるぼうさんも記事中で少し触れられていますが。
今、劣後債の利回りは「年利4%」ということが書かれています。
おお、すごいじゃん、と思うわけですが。
20%源泉徴収されて、3.2%。
さらに、米国のインフレ率がここ20年ぐらいの平均で2%ぐらいですね。
この生保各社のドル建て劣後債はインフレに対応しているのかどうか、私は勉強不足でよく分からないのですが、おそらくインフレには連動していませんよね。債券ですし。
とすると、ものすごく乱暴な計算をしますと、税引後年利3.2%-2.0%=1.2%となります。
実際には、インフレ率は、前年もインフレで2%物価が上がったところに、さらに2%上がり、また翌年は2%上がる、ということで、2%インフレの20年後のインフレ率は、40%ではなくて、複利計算をしたら48%ぐらいですね。
(本当は幾何平均をとらなければいけないと思うので、複利計算して48%とか言っているのはアレなのでしょうけれど。)
さらに乱暴に48%を20年で割ると、1年あたり2.4%ですね。
とすると、3.2%のうち2.4%ぐらいがインフレで吸収され、実質年利は0.8%となりますね。
もし0.8%なら、元本保証でも、もうちょっと何か別の運用があるんではないかと思うのですが。
また、比較されている「株式の利回り4%」と、まるぼうさんがお持ちの「債券の運用利回り4%」は、単純に比較することができないもののはずです。
株式価格は、一般にはインフレに連動して上がるはず(と信じられているはずの)ものですので。
まあ、このリスクについてはアメリカ株のETFを購入されることで、回避されているのかなあと思いましたが。
懸念点3
こちらただのつぶやきですが。
劣後債を買われている証券口座は「特定口座源泉徴収あり」なのでしょうか。
なんかたまらなく税金が惜しいですね。
まあ、税金が惜しいっていうのは、資産運用しているとつねに一番感じることなんですけど。
節税法は、怪しめのものも含めると投資分野でもいろいろあるでしょうけれど、まあ、節税大切ですよね。
米国ETFって年末に損出しできるんですかね。
懸念点4
資産がドル建てに寄りすぎているように感じます。
米国株投資の可能性を信じて、これに賭けるということで、そのような投資スタイルは筋を通っていると思うのですが、将来的にも日本で暮らすのであれば、漠然とした不安を感じます。
でも、日本よりはアメリカのほうがよっぽど将来性があると言われたら、まあそうでしょうねえとしか言いようがありませんが。
あと、私たちは100年後まで見通す必要はなくて、せいぜい自分が70代になるあたりか、ながくても100才(あと30年から50年)と思うと、まあ、これでもいいかという思いもあるのですが。
私なら、ここまでドルに集中投資はしないかなと思います。
懸念点5
これもまたつぶやきなのですが。
複雑な投資をしていると、自分に万が一のことがあったらと考えると、老後、この資産をどう身辺整理していくかというのは考えてしまいますね。
今、私、証券口座を星の数ほどもってまして、FX口座もありまして、ビットコインも持っているし、リップルも持ってる、なんか他のアルトコインも持ってる。資産の全容が把握しきれません。
50年後に、子どもがこのすべてを理解するほど金融知識があるとも思いません。
(むしろ、こんなアヤシイ投資はやめてほしい。)
とすると、生きていて、頭がクリアなうちに整理しないといけないですね。
お互い気を付けましょう。
懸念点6
円ドル相場の変動があるため、米国株ETFは分割で買っていかれるという話をお伺いしました。
しかし一般に、長期(10年以上)の投資の場合、一括投資のリターンが分割投資のリターンを上回ります。(という統計を見たことがあるように思います。その例外が近年の日本株のような右肩下がりの相場ですが。)
とすると、目的が配当であるという立場からは、あと、米国の株相場が右肩上がりであることを信頼するという前提に建つならば、米国ETFも一括投資するのが筋が通っていると感じるのですが、いかがでしょうか。
このあたりについては、劣後債、米国ETFも含めた、出口戦略についてどうお考えかということに尽きるのではないかと思います。
(最終的に円に戻さないのであれば、米国ETFも一括投資でよい、ということになります。円に戻すのであれば、円ドル相場も考慮せざるを得ません。)
なんか、よく分からないんですけど、私たちの世代って、70代から80代のいずれかのタイミングで、老人ホーム的なものに入ると思うんですよ。
その入居の時に大金が必要になるはずで。
あるいは、大金の必要でない選択肢もあるにはあるけれど、大金を払うと、設備が良いというメリットだけではなく「待たずに入れる」という状況があるはずで。
それで必要な金額が数百万なのか、1000万を超えるのかは分かりませんが、まるぼうさんはそこもお金をかけないと人生設計されているとは思いますが。
まあ、老人ホーム入居までのタイミングまでにETFあるいは社債を円転されるでしょう。
元金が(現時点で)4千万あるので、価値が半分になっていたところで、足りないってことはなさそうに感じますが。
お会いしたとき、「2年ぐらいかけてETFを分割で買っていく」と伺ったと記憶しているのですが、「2年」という期間は合理的なのかどうか、疑問に感じました。
ドル円相場で2年間って、私の感覚では短かすぎると思うのです。
ドルコスト平均法の価値が出てくるのは、もう少し長い期間ではないかと。10年とか。これは統計を知りませんので感覚ですが。
もちろんこの2年で超円高が来るかもしれないですけど。オリンピックも終わりますし。
このあたり、IFAさんにもご相談されたら、IFAさんがどうおっしゃっていたか、ぜひ知りたいです。
懸念点7
証券口座に入金された配当(ドル)は、
>ドル高のタイミングを見計らって円に替えたり、もしくは「証券会社が販売する外貨預金」と言われ安定性の高いドル建てMMFにて運用するなどしています
とのことですが、これ、ETFに再投資するのが定石なのではないでしょうか。
わずかですが、円→ドル転換の25銭がかからなくなりますし。
と思ったんですけど、これって楽天証券のシステム上、できないんですかね?
———————————————–
つらつら書いておりますが、勉強不足でなんか的外れなところなどありましたら申し訳ありません。
ぜひ「いやいやそうじゃなくて」的なものを拝見したく存じます。
あと、書いていて思ったのですが、最後の最後には、まるぼうさんが配当収入狙い派であり、私が値上がり益狙い派であり、これはどちらが正しいというものではなく、投資における神学論争的な答えのない違いであろうと。そんな気がしてきたのでありました。
お互い、投資の道に足を踏み入れた者どうし、頑張りましょう。
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