先日の記事で、アドセンス貼らないと、著作権のことで悩まなくてよくてラクチン!ひゃっほう!と書いたところ、こいつは著作権を無視しようとする危険なヤツだと思われた方がおられたようなので、私の名誉のために念のためメモ。(自意識過剰。)

私も別に、明らかに問題になるような、流行歌の歌詞を貼りつけたり、マンガのページのスキャンを貼りつけたりを企てたりしているわけではありません。
でも、著作権法を厳格に適用していくと、身動き取れない状態になるわけで、著作権って難しいよねという話。
著作権面で完全にクリアなブログって、なかなか運営しづらいんじゃないか、みたいな話です。

 
私、過去記事で、円ドルとかの為替チャートを貼っていますが、これ、著作権法違反だと思っています。

こういうことね。

株価データの著作権は? 【OKWave】

株価自体は「思想又は感情を創作的に表現したもの」じゃないから、著作物じゃない。
でも、証券会社の提供するチャートは、著作性があるから著作物。

背景が何色で、何色の線をどんな太さでひいて・・・みたいなデザインはユニークで、作者の意図が入っているから勝手に使っちゃダメということでしょう。

だから、株ブログとかで、証券会社の配信する株価のチャートを貼るのは著作権法違反です。ということが書いてあります。

(↑と、こう書いているこの文章自体も、上記OKWaveの誰かの回答を私が勝手にまとめたものだから、著作権法的にはアヤシイ。本当は、引用の4要件(必然性・引用部分の明示・主従関係・出所の明示)を満たしつつ、引用しなければいけないと思われます。カギカッコで引用するってことね。)

 

株価チャートのときと同じ理論でもってして、Google AnalyticsやAdsenseの管理画面にも著作権性はあると思います。

上の例と同じく、グラフのデザインに創作性があるし、管理画面の色・配置などにもデザインした人の創作性が認められるはずです。

だから、私、Google Analyticsの管理画面をキャプチャしてときどき貼り付けているけど、それがたとえ自分のアナリティクスであったとしても、Googleの著作権を侵害していると思われます。引用の要件を満たしているかどうかあやしいし、その他の著作物が自由に使える場合にも当たらなさそう。Googleが権利放棄しているっていう話も聞かないし。

著作権面で完全にクリーンなグラフをどうしても使いたいのであれば、上記OKWaveの回答にあるとおり、自分でExcelで描画しなければ仕方ないと思う。

でも、個人がAdsenseやAnalyticsの管理画面を貼って、使い方を説明するサイトを運営していても、Googleさんがいきなり権利主張してくるとは思えないので、まあみんなやっていると、そういうことでしょう。
著作権者の黙示的な許諾があると社会通念上思われているというか、著作権違反だけど訴えられないグレーゾーンなら、社会生活上必要だからまあいいんじゃない?というか。

「そこまでやる必要ない」とおっしゃる方もおられるでしょうが、雑誌や書籍で出版する場合は、アドセンスの管理画面をちょっと画像として利用するだけでも、ちゃんと許諾を取りに行くと思います。だから、「誰もやっていない」わけじゃないし、いきなりGoogleさんの気が変わって、怒られたとしても文句はいえない。

あと、例として考えられるのは、アドセンスと同様のサービスを提供する事業者が現れて、その会社がアドセンスとそっくりな管理画面を使っていた場合ですね。このときはGoogleさんも黙ってはいないと思います。著作権者としてその管理画面の使用差し止めとかして全力でつぶしにかかってくるでしょう。

 

商品レビューのときも緊張します。
商標やロゴは、本来は勝手に使ってはいけないもののはずだからです。(これは著作権法じゃなく商標法になるのかな)

ASPに登録している会社の商品なのであれば、黙示的・包括的に利用の許諾があると考えられますが(いや、ないのかもしれませんが)、単に楽天やAmazonで買って、ブログでレビューしている商品で、ロゴが写りこんでしまうと、その画像をレビュー記事に使うかどうか、ちょっと迷います。

でも、まあ、ロゴが入っていないと何の商品かわからなくなったりするので、まあいいやと思って使ってしまうときもあるわけですが、本来はダメなのだと思います。
少なくとも、出版社の仕事をしていた(外注だけどね)時代の私には信じられないことで、あの当時だったら、画像加工でロゴを消すか、メーカーに許諾をとっていたと思われます。

ただ、たまーに、立体商標ってのがあって、ロゴを消しても権利者の権利を侵害しているかもというオソロシイ状態に。

立体商標の例

立体商標って、意外なほど日常生活に満ち溢れているんですよ。
このあたりになると、もう 知らんがな(´・ω・`) と思うのですが、プロであるならやらねばならん、と思って気を付けておったのでした。

商標である「カルピス」なんかを文中で使うのも気を付けなければいけないんですよね。
「魔女の宅急便」ではジブリがヤマトに利用の許可をもらいにいったとか、そういう話ね。原作の小説家さん(というか出版社)は「宅急便」が商標と知らず使ったというから片手落ち。
(↑この「片手落ち」ってのは、著作権法とは関係ないけど、差別的だっていうのでNHKではアナが謝罪するぐらいの言葉なので、Adsenseのガイドラインでも本来はNGだろうから、ふだんは私も使わないと思う。Googleさんがいなくても、傷つく人のいる言葉をわざわざ選んで使おうとは思わない。)

 

Googleさんの、検索エンジンの検索結果で、私たちのサイトの説明文(スニペットっていうんでしたっけ?)を表示したり、画像検索で画像を表示しているのだって、以前は著作権違反じゃないかどうか、グレーゾーンだったのでした。
というか、著作権違反だろうよ、という話になり、でも、いまさら検索エンジンのない時代には戻れないよね。人の役に立っているからこのまま使わせないとみんなが困るよね、ということで、著作権法に「インターネット情報検索サービスにおける複製」(著作権法第47条の6)という項目が平成21年に追加されたのです。
それまでは、検索エンジンの存在自体がアレな状態だったわけです。

 

こういったレベルで、完全に著作権(隣接する商標権や肖像権その他の権利も含め)に関する問題をクリアしているサイトって、どれぐらいあるんでしょうか。
「これはダメだろ」のレベルはさておき、著作権的にまったく問題なさそうなサイトって、なかなかないんじゃないでしょうか。Yahooとか、大手なら別ですが。あと、完全にASP広告への誘導だけで成り立っているアフィリエイトサイトなんかも別ですが。個人ブログで画像を使っているところは、難しいことが多いんじゃないでしょうか。

少なくとも、私の運営するすべてのブログ(アドセンスを貼っているものを含め)は、完全な白ではありません。
権利者から怒られないだろうと思う範囲で何とかやりくりしています。
どうしても気になる場合は、権利者である会社にメールで使用の許諾をもらっています。(わりとすぐOKがもらえます。)

Google Adsenseの規約がいう著作権侵害のレベル、世間で認識されている著作権侵害のレベル、法律的に厳密な意味での著作権侵害のレベルというのは、おそらくそれぞれ違っていて、厳密な意味での著作権侵害まで気になってしまう私は神経症気味なのでしょうが、まあ、ブログやっている以上はなんとか切り抜けていくしかないよねえ、といつも思っているのでした。

素人の書くことですので、内容に何か間違いなどありましたらすみません。ぜひご指摘ください。